コンペティション上映作品

『憧れdoll』

(2024年/127分)
監督:みやび
★ワールドプレミア上映★

あらすじ

主人公、茜(みやび)は花屋でアルバイトをしているごく普通の女。
学生時代から、成績も見た目も常に平均点。
「いい人」と言われることは多いが、特に何かに秀でているわけでもなく、夢や目標があったわけでもなく。
ただ淡々と、平和に日々を過ごしていた。
5年間付き合っていた妻子持ちの啓介に一方的に別れを告げられ、ふと見渡せば、結婚、出産、 キャリア・・・周囲は皆、自分にないものを得て幸せそうにしている。
自分だけが取り残されたような空虚さに襲われた茜は、過去を振り切るために、啓介との思い出の品たちをフリマアプリで処分することに。
気持ちも新たに前に進もうとする茜。そんなある日、バイト先の花屋に、ある女性客、尚美(秋田ようこ)が現れる。
上品で感じがよく、何かと共通点の多い二人はすぐに意気投合し、交流を深めていくが・・・
愛情とも、友情とも違う「憧れ」という感情の成れの果て。茜を待ち受ける運命とは。

HSP(通称:繊細さん)気質をもつ俳優みやびが、自身の日々の生活や実体験を元に、初めて脚本・監督・編集に挑戦したオリジナル長編サイコスリラー。

作品情報

タイトル 憧れdoll
制作年 2024年
時間 127分
監督 みやび
キャスト みやび
秋田ようこ
大門嵩
渡部瑞貴
浅森夕紀子
穂紫朋子
髙田百葉
岡慶悟
ホビー
高木公佑
斎藤陸
増田結芽
南山莉來
高木美嘉
大山真絵子
アベラヒデノブ
佐々木しほ
太田真也
児島陽子
佐藤大地 ほか
スタッフ 助監督:緒方一智
撮影監督:角洋介
録音:渡邉玲 / 木原広滋
制作:山田岬
VFX:ひらさわとも
グレーディング:角洋介
スチール:藤咲千明 / 臼田亜佑美
ポスタービジュアル撮影:澤田もえ子
ラインプロデューサー:中根大輔
監督・脚本・編集:みやび

監督について

監督写真
みやび
Miyabi

1985年生まれ。鹿児島県出身。俳優。
本作が映画初制作(脚本・監督・編集)となる。
28歳までは地元鹿児島でブライダルの衣装コーディネーターとして勤務していたが、当時の夫との離婚を機に「俳優」を志し単身上京。
以後、メソッド演技のコーチである永妻晃氏師事のもと映像作品を中心に俳優としての活動を展開。
2020年のコロナ禍に自分自身と向き合う中で本作「憧れdoll」のアイデアが生まれ、約一年の期間を費やし脚本を練る中で「なんとしてもこれを形にしたい」「自身の経験やアイデンティティーを作品に生かせるのではないか」と今回独学での映画制作に挑むこととなった。
処女作となる本作では、目にみえる物事やその一面だけでなく、バックボーンにあるものや別の見え方も繊細に描くこと。そして見えない生きづらさを抱えた存在に光を当てることを信念とした。

出演歴
天野友二朗監督「自由を手にするその日まで」主演(kisssh-kissssssh映画祭2017にて最優秀主演女優賞受賞)
天野友二朗監督「脂肪の塊」主演
石出裕輔監督「風呂屋の御主人」三嶋雪子役(CINE PARIS FILM FESTIVAL/ City Film Festival Stockholm/BERLIN INDIE FILM FESTIVAL/Venice Film Festival にて最優秀女優賞受賞)

監督コメント
本作の主人公茜はHSP(Highly Sensitive Person 通称:繊細さん)気質をもつ私自身を投影しています。
世の中の様々な刺激に人知れず傷ついたり、逆に知らず知らずに人を傷つけていた私自身の過去への自戒も込めて描き進めた物語になります。
愛情とも友情とも違う「憧れ」という感情を通して、人々の深層心理に潜む、寂しさや弱さ、歪みを描きたい。登場人物の痛みを以て、見る人それぞれの心の痛みに寄り添いたい。今、あらゆる生きづらさを感じているすべての人に「自分らしさ」「あなただけの幸せの形に気づいてほしい」そんな想いから、本作の制作を企画しました。

予告編

Gallery


上映作品一覧

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