2020 / 第18回
監督:前野朋哉 2019年・31分
スランプから逃れるようにして、東京から岡山にフラリとやってきた絵本作家・池尻幸一。 おだやかな瀬戸内海を訪れると、ひと気のない砂浜にソロキャンプをしている女の子がいた。彼女の名前は晴野ハレ。一年前に家族で岡山に移住してきたが、とある「秘密」のせいで周囲に馴染めない女子高生だ。ハレはその秘密に縛られ、笑顔を見せることを恐れている。幸一もまた過去の経験を引きずって、子どもたちの笑顔と接することが苦手になっていた。ハレが常人とは異なる特殊な能力を持っていること。そしてその能力は笑うことで発動し、彼女を苦しめていたことを幸一は知る。幸一はハレを勇気付けるため、自分の過去と向きあい、乗り越えていく姿を見せることにする。絵本を通してできること、絵本を通して世界に伝えられること。幸一はハレとともに、そしてハレの家族もまきこんで、いつもの自分の枠をこえたチャレンジをはじめる。
前野朋哉Tomoya Maeno
1986年生まれ。岡山県倉敷市出身。大阪芸術大学映像学科卒業。俳優、監督。
学生時代から自主映画の制作を始め、監督・脚本・主演を務めた「脚の生えたおたまじゃくし」は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010」で審査員特別賞&シネガー賞をW受賞。その後、俳優として映画やドラマなど数多くの作品に出演。近年の監督作には、第30回東京国際映画祭出品作の短編「春夫と亮二 第一話河童」、NHKドラマ「謎解きLIVE」シリーズなど。
第18回の上映作品