中之島まつりは2000年からゴミを出さないまつりへの、
第一歩を踏み出すことになりました。

「エコチャレンジ2000」マーク
環境に優しいまつりってどんなものか?
まずは「Eco challenge 2000」をどんなふうに進めていくのか、中之島まつりに参加する全員で考えよう、という所からスタートしました。

「Eco challenge 2000」はもう始まっています。
誰かが考えついたその瞬間、チャレンジは始まったのです。
始まったからには最後までやるしかない。
といっても、「エコ」の道に最後はこない。
ということは、これからずっとやり続ける。
「継続は力なり」。
中之島まつりが身にしみて感じてきた言葉でしょう。
大きな目標に向かって一歩ずつ。あせらずゆっくりやりましょう。

1. 本当に地球があぶない?
 酸性雨、地球温暖化、オゾン層の破壊、野生生物種の減少、開発途上国の環境(公害問題)、砂漠化、有害廃棄物の越境移動、海洋汚染、森林(熱帯林)の減少。
並べただけでも恐ろしい感じがしませんか?
 これらの問題はすでに表面化しているものばかり。しかもどんどん進行中なのです。
地球温暖化だけをみてみても、海面の上昇による土地の喪失、豪雨や干ばつなどの異常気象、生態系への影響や砂漠化の進行、農業生産や水資源への影響、マラリアなどの熱帯性の感染症発生数の増加といった、
 私たちに直接的に被害を受ける可能性の大きな問題が山積みなのです。

2.なぜ今、中之島まつりでエコなのか?
 中之島まつりは神なきまつり。市民のスピリットが築き上げてきたまつりです。
中之島公会堂が大阪のシンボルとして保存されることとなった今、その熱いスピリットのむかう先がないのでは、もったいない。
 「もったいない」というエコロジカルな言葉。
 地球環境を守るのはそんなことかもしれません。
 地球環境問題はもう他人事ではなくなりました。
 「人類が滅ぶ?そんな先の話、知らん」・・・という時代ではないのです。
 市民ひとりひとりが環境をどう考え、どう行動するのか。
 人類が3000年を迎えるために今、始めなければならないのです。

3.中之島まつりがめざすエコって?
 最近は「エコ(eco)」という言葉がいろんなところで聞かれるようになりました。
なんとなく「環境にいいこと」というイメージ。そのとおり。
広辞苑で「エコロジー」を引くと「生態学」などとむずかしげですが、一般的には、とにかく環境にいいことを考えよう、しようというのが「エコ」なのです。
中之島まつりはすでに「エコノミカル(節約上手)」なまつりだから、今度は「エコロジカル(環境に優しい)」なまつりに。完璧な「エコ」まつりになるのです。

4.中之島まつりは実は「エコ」だった?
 これまでの中之島まつりを考え直してみると、「結構、エコなまつりやん」と感心することがたくさんあります。
 お金がないからもったいないことはできない。
 できるだけ無駄な出費を減らすことは、知らず知らず「エコ」につながっていたのです。
 看板は毎年塗りかえて使っているし、何でも手作りが基本。
 やっぱり「もったいない」は「エコ」をつくる。
 まつりの準備段階での「エコ」はあとちょっとの努力で完成するはず。
 だからあとは、まつり当日のごみをどうやってなくすかがこれからの課題です。

5.何にチャレンジするのか?
 「ごみを出さない」まつり。それが「Eco challenge2000」の最終目標。
世界各国では1995年から「ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)」計画が
すでにスタートしていて、日本でも色んなところで取り組みが始まっています。
中之島まつりを作り上げる過程(もちろん当日も含む)に出るごみをなくす。
絶対不可能にもみえるこの目標に果敢にチャレンジするのが、
中之島まつりのスピリットの見せどころ。
そして、決して無理ではないことにすぐに気がつくはずです。
*「ゼロ・エミッション」とは、ごみを出さない、完全循環型のシステムをいいます。
これまでごみとして扱ってきたものを再資源化することによって、ごみそのものをなくすという考え方です。

6.だれがやるのか?
 中之島まつりに参加する全員でがんばります。スタッフ、参加者、その家族、その友達・・・。
中之島まつりに関係するすべての人がちょっとでも「エコ」のことを考えたら、それは大きな力になるはずです。
塵も積もれば・・・。
塵を積もらせないために、みんなで力をあわせてがんばりましょう。