輪づくり=広場作りと考え、4種の広場を創造します。テーマの「うけつぎました」というキーワードから、古き時代から現代へ、そして21世紀へうけつがれてゆく遺跡などをデザインモチーフにした企画が満載です。
企画の量、ゾーンの広さに比べて少人数という事で、運営方法に苦心しました。
遊撃隊計画
 どの企画にも固定されていない人間を多く作りいろんな企画を交替しながら運営してもらおうという計画でした。
 これも輪づくりの一環として行ないました。しかし絶対人数が不足していたため、結果的に企画に張り付きとなってしまった遊撃隊員が出来てしまったり、そもそも企画固定の人間が足りず、いきなり企画責任者になってしまうスタッフもありました。
 ある段階で、遊撃隊計画そのものを見直すべきかどうか悩みましたが、この計画が輪のゾーンらしさであると考え、計画破綻のギリギリで進めました。
 各企画のピーク時間にずれがある事を利用し、企画員の配置を時間によってずらしていくという考え方は、結果的に小人数で運営をするためには必要でした。
ゾーンのあり方
 ゾーンが広すぎ、目に見えない場所までは、ゾーン本部で把握、管理がしきれませんでした。パンフの配布やゴミの回収といったところの徹底が出来なかったり、運営中の交替や休憩の指示なども細かく出来ませんでした。
 撤収については、まず時間指定のある物の回収を全員で行なっていきました。時間ギリギリで回収できたということを考えると、これ以外のやり方では間に合わなかったのだろうと思います。そのため大型遊具の解体を始める時間が遅くなり、ひいては他ゾーンのみなさんに深夜(早朝!)まで手伝ってもらうことになってしまいました。ありがとうございました。そして、すいません。
輪はできたのか?
 冒頭にあるように、輪を作るための広場を作ろうというのが輪のゾーンの仕掛けでした。しかし、その広場を構成する企画がうまくいったとはいえない状況でした。今回を見る限りでは、失敗だったと思います。
 ただ、複合型ゾーンとして、食、遊び、音楽、芸術といった様々な企画に対して、誰がどの企画ということなく前向きな意見を出しあえたということからすると、広場を創り出そうという輪は出来たと思います。
 この考え方が中之島まつりにかかわる全ての参加者に広がった時、「輪づくり」が出来あがるのかな、と思いました。
■ゾーン長 中間 正隆■